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静岡の街を感じる新しい試み - 高校生200人による"Feel度Walk"レポート

静岡市の中心街・鷹匠エリアで、高校生たちが街の新たな魅力を発見する取り組みが行われました。静岡鉄道株式会社、静岡大成高等学校、株式会社ユーザベースが連携して実施した「Feel度Walk(フィールドウォーク)」は、若い世代の地域への愛着を深めることを目指した革新的な試みです。

Feel度Walkとは

Feel度Walkは、「なんとなく」気になるものに焦点を当てる新しい街歩きの手法です。参加者は街を歩きながら、普段何気なく通り過ぎている場所や物に注目し、気になったものを写真に収めます。その後、撮影した中から1枚を選び、詳細に観察しながら「知図(ちず)」と呼ばれる図を描きます。

この手法の特徴は、意識的に「観察」するのではなく、まず「なんとなく」という直感を大切にすることです。これにより、普段気づかない街の細部への気づきが生まれ、新たな視点で地域を見つめ直すきっかけとなります。

取り組みの背景

静岡大成高等学校の1年生約200名が参加したこの取り組みは、「総合的な探究の時間」の一環として実施されました。NewsPicks Educationが担当するこのプログラムは、静岡市で初めての試みとなります。

特に注目すべき点は、高校生と静岡鉄道の従業員が共に街を歩くという形式です。世代や立場の異なる参加者が共に街を歩き、それぞれの視点で発見を共有することで、より多角的な地域理解につながることが期待されています。

期待される効果

このプログラムを通じて期待される効果は以下の通りです。

  1. 若い世代の地域への愛着度向上

  2. 観察力・気づきの力の向上

  3. 地域コミュニティとの接点創出

  4. 新たな街の魅力の発見

取り組みの意義

この取り組みは、単発のイベントであっても、参加した高校生たちに新しい視点と気づきをもたらす貴重な機会となりました。普段何気なく通り過ぎている街の風景の中には、実は多くの発見が隠れています。

今回のFeel度Walkを通じて、参加者それぞれが自分なりの方法で街を観察し、新たな発見をする体験ができたことは、かけがえのない経験となったはずです。この経験は、たとえ一度きりの取り組みであっても、参加した高校生たちの中に、街を見る新しい視点として残っていくことでしょう。

街の魅力は、必ずしも大きなイベントや派手な取り組みだけでなく、このような丁寧な観察と発見の積み重ねによっても見出すことができます。今回の取り組みは、そのことを私たちに改めて教えてくれました。