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「心をつなぐ季節の絵」14年目の架け橋 ―静岡大成高校美術部の想いを届けるボランティア活動

秋風が心地よい午後、静岡大成高校美術部の生徒たちが特別養護老人ホーム「聖ヨゼフの園」(駿河区)を訪れました。手には、部員たちが心を込めて描いた「秋の絵」。14年間続く「季節の絵のプレゼント」活動の、新しい季節の訪れです。

つながりを紡ぐ美術部の伝統

この取り組みは、美術部の活動でありながら、単なる作品展示以上の意味を持っています。今回は、新しく活動を担う1年生を中心としたメンバーが訪問。先輩から後輩へと、大切な活動を引き継ぐ機会となりました。

施設内では、職員の方々や利用者の皆様と温かな会話を交わしながら、絵の架け替え作業を行いました。「いつもありがとう」「毎回楽しみにしているよ」という言葉を直接いただく度に、生徒たちの表情が一層輝きを増していきます。

心が通い合う瞬間

特に印象的だったのは、静岡大成高校の卒業生で現在職員として勤務されている中川さんとの出会い。在校生と卒業生が、同じ場所で地域に貢献する姿は、この活動の継続性と意義を象徴するものでした。

学びと成長の場として

美術部では、できるだけ多くの部員にこの経験を積んでもらうため、毎回異なるメンバーが訪問します。自分たちの創作活動が誰かの心を温め、喜びをもたらす。そして、その作品を誰かが待っていてくれる―。この気づきは、生徒たちの心に確かな自信と喜びを芽生えさせています。

未来へつなぐ想い

「人に褒められる」「感謝される」「必要とされる」。これらの経験は、若い世代にとってかけがえのない財産となっています。静岡大成高校美術部は、これからも季節の移ろいとともに、地域の方々との心の架け橋を築いていきます。

美術を通じて人々の心に寄り添い、社会に貢献する。その想いは、14年という時を経て、より一層深く、強いものとなっています。