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進学選抜クラスで実践!外国人ジャーナリストの目線で発見する日本の魅力

「もし自分が海外のジャーナリストだったら、日本のどんな良いところを自国に持ち帰って紹介するだろう?」
静岡大成高校3年生の進学選抜クラスで、この一つの問いかけから始まった授業実践について共有したいと思います。大学入試に向けた読解演習をベースとしながら、グローバルな視点と日本文化への理解を深める試みは、予想以上の教育効果をもたらしました。

文化の違いから始まる気づき

授業では、入試レベルの読解演習を通じて、以下のようなテーマを扱いました。

  • グローバル時代における接客の違い

  • 文化による行動様式の違い

  • 訪日外国人が体験する文化ギャップ(トイレや映画館でのエピソード)

  • 世界で話題となった新幹線の清掃風景

  • 映画の国際展開における文化的な脚色

これらの教材を通じて、生徒たちは高度な読解力を養いながら、同時に異文化理解を深めていきました。

主体的な学びへの発展

進学選抜クラスの生徒たちは、プレゼンテーションの準備に驚くほど積極的に取り組みました。

  1. 外国人ジャーナリストの視点で日本の特徴を分析

  2. 伝えたい日本の魅力の選定

  3. 説得力のあるプレゼンテーション資料の作成

  4. 英語での効果的な発表方法の工夫

特筆すべきは、生徒たちがほぼ自主的にこれらの準備を進めていった点です。

想定以上の教育効果

この取り組みは、大学入試対策としても、グローバル教育としても、大きな成果を上げました。

1. 学力面での向上

  • 高度な読解力の養成

  • 実践的な英語運用能力の向上

  • 論理的思考力の育成

2. 文化理解の深化

  • 客観的な視点での日本文化の再発見

  • 日本人としてのアイデンティティの確立

  • グローバルな視点の獲得

3. プレゼンテーション力の向上

  • 効果的な視覚資料の活用能力

  • 自信を持って発表する態度の醸成

  • 伝えることの本質の理解

生徒たちの意識の変化

進学選抜クラスの生徒たちは、完璧な英語表現にこだわるのではなく、「いかに効果的に伝えるか」という本質的な部分に注力しました。視覚資料を効果的に活用すれば、多少の文法的な誤りがあっても十分にメッセージを伝えられることを、彼らは実践を通じて学びとりました。

おわりに

この実践は、進学に向けた学力向上とグローバル教育の両立が可能であることを示しています。生徒たちは、大学入試に必要な読解力や英語力を磨きながら、同時にグローバル社会で必要とされる異文化理解力やコミュニケーション能力も身につけることができました。

今後も、このような実践を通じて、確かな学力と豊かな国際感覚を備えた人材の育成に取り組んでいきたいと考えています。