美術ゼミⅠ: 地域交流を通じた創造的学び
授業の特徴
地域との繋がり: 近隣の鷹匠一丁目と駿府町一丁目の発展会会長様方のご協力のもと、地域活性化を目指した活動を行っています。
段階的な学習: 1学期は教室内での調査、2学期からは実際のフィールドワーク、3学期には制作した作品を地域の方々へプレゼントするという流れで進めています。
実践的な学び: インターネットでの情報収集だけでなく、実際に自分の目で見て感じることの大切さを学びます。
コミュニケーション能力の向上: 商店街の方々との対話を通じて、社会性やコミュニケーション能力を育成します。
授業の流れ
1学期:基礎知識の習得
著作権等の社会のルールについて学習
形体・色彩・材料研究、平面構成・立体構成の基礎
アートセラピー的要素や視覚障害者向けの伝達効果(色)の研究
2学期:フィールドワークと企画
地域を実際に訪れ、教室で学んだことと実際の違いを体感
班ごとに企画書を作成し、商店街の方々へプレゼンテーション
マッチした企業と共同で商品開発や店内外掲示などに取り組む
3学期:制作と発表
地域活性化のための具体的な作品制作
完成した作品を商店街の方々へプレゼント
1年間の活動記録をまとめ、発表
活動の成果
すでに数回のフィールドワークを通じて、生徒たちは「商店街では通行人の方を含め、みんなに明るく笑顔で挨拶をする」ことを実践しています。「自分から挨拶をして向こうからも返してくれ本当に気持ちがよかった」という感想も多く聞かれ、地域との繋がりの大切さを実感しているようです。
今後の展望
この活動を通じて、生徒たちが地元を大切にする心を育み、商店街や地域で必要とされる存在として成長していくことを目指しています。美術の技術や知識を深めるだけでなく、社会性や創造性、問題解決能力を身につけ、将来の進路選択にも生かせる経験を積んでいくことが期待されます。
「美術ゼミⅠ」の活動は、学校で学ぶ「美術」という授業の枠を超えて、地域と学校、そして生徒たちの未来を繋ぐ架け橋となることを願い、実施しています。今後も、この取り組みを通じて、より豊かな学びと地域交流を実現していきたいと考えています。